卒業証書は捨てても大丈夫?処分方法5選と捨てる前に確認したいこと

実家の片づけや引っ越しで出てきた、筒に入ったままの卒業証書。「もう使わないから捨てたい。でも、本当に捨ててしまっていいのだろうか」——ここで手が止まる方は少なくありません。

結論からお伝えすると、卒業証書を捨てることを禁じる法律はありません。ご自身の所有物ですから、手放すかどうかはご自身で決められます。ただし、知らずに捨てると困ることが1つだけあります。卒業証書は、多くの学校で再発行を受け付けていません

この記事では、捨てる前に確認しておきたいこと、5つの処分方法、そして「捨てずに手放す」という選択肢までをまとめました。読み終える頃には、ご自身の卒業証書をどうするか決まっているはずです。

なお、大学の学位記については扱いが少し異なるため、学位記はいらない?捨てる前に知りたい再発行の可否と買取という選択肢で別途くわしく解説しています。

目次

卒業証書は捨てても大丈夫?まず結論から

捨てること自体を禁じる法律はありません

卒業証書は、学校からご本人に交付された私物です。所有物をどう扱うかは持ち主の判断に委ねられており、処分を禁じる法律はありません。「学校の書類だから勝手に捨てたら問題になるのでは」と心配される方がいらっしゃいますが、そうした決まりは設けられていません。

ただし、法律上の問題がないことと、捨てて後悔しないことは別の話です。次の2点は必ず押さえてから判断してください。

多くの学校では卒業証書の再発行を行っていません

これが最大の注意点です。卒業証書は「その年度に、その場で1枚だけ渡されたもの」という位置づけで扱われることが多く、紛失しても同じものを作り直してもらえないのが一般的です。

ただし、対応は学校ごとに異なります。再発行に応じる学校、原本と同じ様式ではなく「卒業証明書」で代替する学校、そもそも問い合わせ窓口が統合されている学校など、扱いはさまざまです。判断に迷う場合は、捨てる前に母校へ一度確認されることをおすすめします。

卒業を証明したいだけなら「卒業証明書」で足ります

「進学や就職で必要になったらどうしよう」という不安が、卒業証書を捨てられない一番の理由かもしれません。ここは誤解されやすいところです。

進学・就職・資格試験などの場面で提出を求められるのは、多くの場合、卒業証書そのものではなく卒業証明書です。卒業証明書は在籍記録をもとに学校が発行する書類で、必要なときに何度でも発行してもらえます。

 卒業証書卒業証明書
役割卒業を記念して授与される原本卒業した事実を証明する書類
発行のタイミング卒業式で1枚のみ必要なときに申請して発行
再発行行っていない学校が多い何度でも可能
提出先で求められるか求められることは少ない進学・就職・資格などで求められる
手数料学校ごとに設定(数百円程度が一般的)

つまり、「証明の必要性」を理由に卒業証書を持ち続ける必然性は高くありません。残す理由があるとすれば、それは実用性ではなく、思い出としての価値のほうです。

卒業証書を捨てる前に確認したい3つのこと

1. 提出を求められる予定はありませんか

ごく一部ですが、原本の提示を求められる場面はあります。海外の大学や機関へ出願する場合、専門資格の受験資格を確認される場合などです。近い将来にそうした予定がある方は、手続きが終わってから処分を検討されるほうが安全です。

2. 記載されている個人情報を確認してください

卒業証書には、氏名・生年月日・卒業年月日・学校名・校長名が記載されています。単体では大きな被害につながりにくい情報ですが、氏名と生年月日と出身校がひとまとまりになった紙であることは意識しておいてください。

そのままゴミ袋に入れると、集積所に置かれてから収集されるまでの間、誰でも手に取れる状態になります。後述する処分方法のうち、細断・溶解・お焚き上げは、この点を解消できる方法です。

3. 実家のものなら、家族に一言確認を

ご本人にとっては不要でも、ご家族にとっては保管してきた品ということがあります。特に、親御さんが筒や表紙ごと大切にしまっていた場合、黙って処分すると気持ちのすれ違いが起きやすいところです。捨てる前に一声かけておくと、後々の行き違いを避けられます。

卒業証書の処分方法5選

手間・費用・個人情報への配慮という3つの観点で、5つの方法を比較しました。

方法費用手間個人情報への配慮向いている方
自治体の可燃ゴミ無料とにかく早く手放したい
細断してから捨てるほぼ無料費用をかけずに配慮したい
機密文書の溶解サービス有料他の書類もまとめて処分したい
お焚き上げ有料気持ちの区切りをつけたい
買取に出す無料(収入になる場合も)捨てるのに抵抗がある

1. 自治体の可燃ゴミに出す

最も手軽な方法です。卒業証書は紙製なので、多くの自治体では可燃ゴミとして扱えます。

ただし2点だけご注意ください。1つは、金や銀の箔押しがされているものは、古紙回収の対象外(禁忌品)とされる場合があることです。分別ルールは自治体ごとに異なるため、古紙として出す場合はお住まいの自治体の案内をご確認ください。もう1つは、前述のとおり集積所では無防備な状態になることです。可燃ゴミを選ぶ場合も、氏名の部分だけは切り取るか塗りつぶしておくと安心です。

2. 細断してから捨てる

費用をかけずに個人情報の対策ができる方法です。卒業証書は賞状用紙という厚手の紙が使われていることが多く、家庭用シュレッダーでは詰まってしまうことがあります。無理に通そうとせず、次のいずれかをおすすめします。

  • 氏名・生年月日・学校名の部分だけをハサミで切り取り、細かく裁断してから、残りの部分と別々の袋に分けて出す
  • 油性ペンで塗りつぶしたうえで、上から養生テープを貼って読めなくする

全体を細かくする必要はありません。「氏名と生年月日と学校名が同じ紙の上でつながっている状態」を崩すことが目的です。

3. 機密文書の溶解サービスを利用する

専用の箱に書類を詰めて送ると、開封されないまま溶解処理される有料サービスです。処理証明書を発行してもらえるものもあります。

卒業証書1枚のために利用するには割高ですが、実家の片づけで契約書・保険証券・年賀状・アルバムなどがまとめて出てきた場合には、一度に片づけられて効率的です。

4. 神社・お寺でお焚き上げをしてもらう

「ゴミとして捨てるのは気が引ける」という方に選ばれている方法です。人形やお守りと同じように、思い入れのある品を供養してから焼納してもらいます。

受付の可否・料金・持ち込みか郵送かは寺社によって異なります。年末年始の時期だけ受け付けているところもあるため、事前の確認が必要です。費用はかかりますが、気持ちの整理という点では他の方法にない価値があります。

5. 買取に出す

意外に思われるかもしれませんが、卒業証書や賞状の類は買取の対象になることがあります。捨てる前に価値を確かめるという選択肢です。

買取に出せば、処分費用がかからないうえに、そのまま集積所に置かれるようなことはありません。値段がつかなかったとしても、確かめてから捨てるのと、確かめずに捨てるのとでは、後々の納得感がまったく違います。くわしくは後の章でご説明します。

捨てる前に、データとして残しておくという方法

現物は手放したい。でも、記録としては残しておきたい。そういう方は、処分の前に撮影やスキャンをしておくと、置き場所の問題だけを解消できます。

スマホで撮影する

最も手軽です。きれいに残すコツは3つあります。自然光の入る窓際で撮る(蛍光灯の下だと箔が反射します)、真上から撮る(斜めから撮ると台形にゆがみます)、濃い色の紙や布の上に置く(白い紙の上だと証書の縁が判別しにくくなります)。丸まってしまう場合は、四隅を透明な文鎮や本で押さえてください。

撮影後は、スマホ内だけに置かず、クラウドと外付けの保存先の2か所に保管しておくと安心です。

コンビニのスキャナーを使う

より鮮明に残したい場合は、コンビニのマルチコピー機のスキャン機能が便利です。1回あたり数十円程度で、データをUSBメモリやスマホに保存できます。ただし、多くの機種はA3までの対応です。A3を超える大きさの証書は、2回に分けてスキャンするか、撮影で対応してください。

卒業証書や賞状は買取に出せる?

値段がつきやすいもの

証書の類で評価につながりやすいのは、次のような要素です。

  • 年代が古いもの——戦前・戦後まもない時期のものは、当時の様式や紙質そのものが資料的な価値を持つことがあります
  • 著名な学校のもの——学校名がはっきりわかるもの
  • 筒・表紙・付属品がそろっているもの——一式で残っているほうが評価されます
  • 賞状・表彰状・免状の類——書や印章として見られる場合があります

値段がつきにくいもの

一方で、近年発行されたごく一般的な卒業証書は、値段がつかないことのほうが多いのが実情です。また、水濡れ・カビ・大きな破れ・折れ跡があるもの、氏名部分が切り取られているものは、評価が下がるか対象外になります。

「捨てる前に一応確かめる」という位置づけで考えていただくのが現実的です。

卒カイの買取実績

卒カイでこれまでにお取り扱いした実績のうち、証書に関わるものをご紹介します。

  • 東京大学の学位記 2万円
  • 戦前のもの 1万円
  • 戦後のもの 1万円

金額は状態・年代・付属品の有無によって変わります。上記はあくまで過去の一例で、同じ品が必ず同額になるわけではありません。正確な金額は査定をご確認ください。

LINEで30秒、無料で査定できます

卒カイでは、LINEで写真を送っていただくだけの無料査定を承っています。証書を広げて1枚撮っていただければ、それだけで大丈夫です。査定額にご納得いただけない場合は、そのままお断りいただけます。送料も無料です。

捨てる前に一度、値段だけでも確かめてみませんか。卒業アルバム・卒業証書買取の卒カイはこちら

よくある質問

Q. 卒業証書を捨てたら、卒業した記録も消えてしまいますか?

いいえ。卒業の記録は学校が学籍簿として保存しているため、証書の有無とは関係ありません。必要になれば卒業証明書を発行してもらえます。

Q. 親が勝手に捨ててしまいました。再発行できますか?

再発行を行っていない学校が多いのが実情です。ただし対応は学校によって異なるため、母校へ直接お問い合わせください。卒業の証明が目的であれば、卒業証明書で用は足ります。

Q. 卒業証書は古紙回収に出せますか?

自治体によって扱いが異なります。金や銀の箔が使われているものは禁忌品とされる場合があるため、お住まいの自治体の分別ルールをご確認ください。

Q. 筒や表紙も一緒に捨ててよいですか?

処分される場合は、筒の材質(紙・プラスチック・金属の口金)によって分別が分かれます。買取に出される場合は、筒や表紙もそろえて出されるほうが評価されやすいため、一式のままお送りください。

Q. 亡くなった家族の卒業証書はどうすればよいですか?

遺品として引き継いだ品を処分すること自体を禁じる法律はありません。ただし、相続人が複数いて遺産分割が済んでいない場合、遺品は相続人全員の共有となります。ご家族で相談のうえで進めてください。気持ちの面でお困りであれば、お焚き上げという方法もあります。

Q. 卒業アルバムも一緒に処分したいのですが。

卒業アルバムは氏名・顔写真・名簿が載っており、卒業証書より個人情報の面で注意が必要です。卒業アルバムの捨て方7選でくわしく解説しています。証書とアルバムをまとめて査定に出していただくことも可能です。

Q. 大学の学位記も同じように考えてよいですか?

基本的な考え方は同じですが、学位記は再発行の可否や証明書の種類が大学ごとに整理されています。学位記はいらない?捨てる前に知りたい再発行の可否と買取という選択肢をご覧ください。

まとめ

卒業証書を捨てることを禁じる法律はありません。捨てるかどうかは、ご自身で決めていただいて大丈夫です。

ただし、判断の前に押さえておきたい点が3つあります。多くの学校で再発行は行われていないこと卒業の証明が目的なら卒業証明書で足りること、そして氏名と生年月日と学校名が載った紙であることです。

処分方法は5つ。手軽さなら自治体の可燃ゴミ、費用をかけずに配慮するなら細断、確実性なら機密文書の溶解、気持ちの区切りならお焚き上げ、そして捨てるのに抵抗があるなら買取です。

どの方法を選ばれる場合でも、現物を手放す前にスマホで1枚撮っておくことをおすすめします。それだけで「残しておけばよかった」という後悔は、ほとんど防げます。

そして、捨てる前に一度だけ、値段を確かめてみてください。卒カイの無料査定はこちら

※本記事は一般的な情報の整理であり、法的助言ではありません。再発行の可否や証明書の取り扱いは学校ごとに、ゴミの分別ルールは自治体ごとに異なります。個別の判断が必要な場合は、母校・自治体・専門家へご確認ください。

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